【資産80億円投資家】たーちゃんに学ぶシクリカル・バリュー投資|不況期の逆張り戦略

株式投資にはさまざまな手法がありますが、youtubeで初めて拝見した個人投資家たーちゃんの投資手法が大変興味深かったので、記事にまとめました。

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<本記事はこんな人におすすめ>

✅下落相場で手が出せない人
✅高配当・インデックスに物足りなさを感じている人
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目次

個人投資家たーちゃんとは、どんな人?

たーちゃんのプロフィール

たーちゃんは、現役の麻酔科医でありながら元手50万円で株式投資を始め、資産80億円まで増やした個人投資家です。

大学生の頃から投資を始め、テンバガーを複数回当て、「シクリカル・バリュー投資」という景気循環銘柄に集中投資する手法で成功を収め、多数のメディアで取り上げられています。

投資手法を語る姿は、穏やかでとても聡明な方だという印象を受けました。

顔出しをしたり、本を出版した理由として、「現在末期がんを患っており、2人の娘さんたちに生きた証を残したかったから」と語られていたのが印象的でした。
1日でも長く、ご家族との穏やかな日々が続くことを願っています。

たーちゃん執筆本と投資のきっかけとなった本

評価の高いたーちゃんさんの本です。ぜひご一読ください。

たーちゃんさんが投資を始めるきっかけとなった本はこちら。私も投資初期に読んだ1冊です。

シクリカル・バリュー投資とは何か

シクリカル・バリュー投資の概要

シクリカル・バリュー投資とは、景気循環の影響を強く受ける企業を、景気の底で買い、回復局面で利益を得る投資手法です。

特徴は以下の通りです。

  • 景気後退期に業績が大きく悪化する
  • 株価が大幅に下落し、市場から嫌われやすい
  • 回復期には業績と株価が同時に大きく反発する

成長ストーリーや将来予測に賭ける投資とは異なり、「景気の波そのもの」に注目する点が最大の特徴です。

たーちゃんが注目する業界の共通点

たーちゃんが主に投資対象としているのは、鉄鋼、造船、化学、紙パルプといった、いわゆるコモディティ産業です。

これらの業界には、共通する特徴があります。

  • 商品による差別化が難しい
  • 価格競争に陥りやすい
  • 設備投資額が大きく、景気の影響を受けやすい

好況期には高収益を生みますが、不況期には一転して赤字に転落することも珍しくありません。

その結果、景気が悪化すると株価が極端に売り込まれる傾向があります。

景気回復は「数量→単価」の順で進む

たーちゃんが重視しているのが、業績回復のプロセスです。

景気が回復する際、企業の業績は次の順序で改善します。

  1. 需要が回復し、「数量」が増える
  2. 安価な在庫が売り切れる
  3. 需給が引き締まり、「単価」が上昇する

この「数量×単価」が同時に伸び始めると、企業利益は一気に改善します。

株価は、この変化をかなり早い段階で織り込み始めるため、実際に業績が回復してから買っても遅いことが多いのです。

なぜ「2年連続赤字企業」が狙い目なのか

たーちゃんの投資スタイルを象徴する考え方が、「2年連続赤字企業を狙う」という戦略です。

2年連続で赤字になると、

  • 機関投資家が投資対象から外す
  • アナリストレポートが消える
  • 個人投資家からも敬遠される

その結果、企業価値とは無関係な水準まで株価が放置されることがあります。

この局面で重要なのは、現在の赤字そのものではありません。

  • その赤字は景気要因なのか
  • 業界全体が回復する余地はあるのか
  • 財務的に耐えられる体力があるのか

これらを冷静に見極めることができれば、大きなリターンにつながる可能性があります。

「安心」よりも「安全」を重視する考え方

たーちゃんは、人気の高い安定企業について、慎重な姿勢を示しています。

一見すると安心感のある銘柄でも、すでに多くの投資家が買っている場合、高値掴みのリスクを抱えていることがあります。

一方で、赤字企業は不安に見えますが、

  • 倒産リスクが低い
  • 業界構造が崩れていない
  • 回復の兆しが見え始めている

こうした条件が揃えば、それは「危険な投資」ではなく「安全性のある投資」になり得るという考え方です。

造船株への集中投資という判断

たーちゃんの投資行動で特に注目されるのが、造船業界への集中投資です。

まず、日本の造船業界が回復局面に入ると判断し、名村造船所へ投資。

その後、日本の回復から約1年遅れて同様の波が来ると見込み、資産の大部分を韓国の造船最大手へ移しました。

この判断は直感ではなく、

  • 過去の造船バブルの分析
  • 世界的な船舶需要の動向
  • 中国製船舶を巡る国際的な規制

といった複数の要因を重ねた結果です。

集中投資は誰にでも向いているわけではない

集中投資に求められるもの

もっとも、たーちゃんのような集中投資は、すべての投資家に向いているわけではありません。

  • 大きな含み損に耐えられるか
  • 仮説が外れた場合の覚悟
  • 分析に費やせる時間と労力

これらが求められます。

考え方は参考にしつつ、実際の投資配分は自分のリスク許容度に合わせることが重要です。

投資を「習慣」にできる人が強い

たーちゃんは、投資を特別なイベントではなく、日常の習慣として捉えています。

  • 毎日データを見る
  • 業界の歴史を調べる
  • 仮説を立て、検証する

この地道な積み重ねが、大きな投資判断を支えています。

短期的な結果に一喜一憂せず、淡々と続けられる姿勢こそが、長期的な成果につながるのかもしれません。

資産が増えても変わらない価値観

たーちゃんは、資産が増えても生活スタイルを大きく変えず、淡々と投資を続けています。

現在は病と向き合いながらも、「投資の本質を次世代に残したい」という思いから、発信を続けています。

まとめ:不況期に行動できるかが分かれ道

シクリカル・バリュー投資は、派手さのある投資手法ではありません。

しかし、

  • 市場が悲観一色のときに考える
  • データと業界構造を信じる
  • 回復を待つ忍耐を持つ

こうした姿勢を持てる投資家にとっては、非常に合理的な戦略です。

冬のうちに種をまけるかどうか。
それが、将来の結果を大きく分けるのかもしれません。

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