「いくら貯めれば、人は本当に満足できるのだろう?」
資産形成を始めた人なら、一度は考えたことがある問いではないでしょうか。
1,000万円、3,000万円、5,000万円、1億円──。
ネットを見れば、さまざまな「目安」が語られています。
しかし、実際に投資を続け、資産を増やしていく中で気づいたのは、満足の正体は“金額そのものではない”ということでした。
この記事では、資産形成を続けてきた一個人の視点から、「人はいくら貯めれば満足するのか」という問いの答えについて、自分なりの考えを書いていこうと思います。
世間で言われる「満足できる貯金額」
まずは、よく語られる目安を整理してみます。
- 1,000万円:とりあえず安心できるライン
- 3,000万円:老後が現実的に見えてくる
- 5,000万円:お金の不安がかなり減る
- 1億円:経済的自由、勝ち組
SNSや書籍、投資系ブログでも、こうした数字は頻繁に登場します。
たしかに、資産が増えれば選択肢は広がり、不安も軽くなります。
ただし、ここで一つ問題があります。
その金額に到達した人が、必ず満足しているか?
答えは、必ずしも「YES」ではありません。
なぜなら、(n=1ですが)株式資産2,000万円の背中が見えてきた今もなお、見えない不安と戦っているからです。
なぜ人は、いくら貯めても満足できないのか
資産形成を続けて感じたのは、人が満足できない理由は、主にこの3つに集約されるということです。
① 比較が終わらない
上には上がいます。
資産1000万円でも、3000万円の人を見れば不安になる。
3000万円でも、1億円の人を見れば物足りなくなる。
比較対象がある限り、満足は一瞬で消えます。
② ゴールを決めていない
「とりあえず増やしたい」
「不安だから貯めたい」
この状態だと、どれだけ増えても“途中経過”のまま。
ゴールがないマラソンは、永遠に苦しいだけです。
③ お金に“安心を期待しすぎている”
お金があれば不安がゼロになる。
そう思っていると、現実とのギャップに苦しみます。
実際は、お金が増えるほど、失う不安も増えるという側面もあるからです。
資産を増やす中で気づいた「満足の正体」
自分で人生をコントロールしているという感覚こそが、満足の正体
資産形成を始めた頃は、「いくら貯めれば満足できるのか」という問いに、明確な答えがあると思っていました。1,000万円、3,000万円、1億円。どこかに到達点があり、そこに辿り着けば不安は消えると考えていたのです。
しかし、実際に資産が増えても、想像していたほどの安心感は得られませんでした。数字が増えるたびに、「次はどこまで増やすべきか」「この先も大丈夫だろうか」と、別の不安が生まれてきます。
この経験から学んだことは、満足感は資産額そのものから生まれるものではないということです。
資産は選択肢を増やしてくれますが、心を満たしてくれるわけではありません。
本当の満足度を高めるものは、「自分で人生をコントロールできている」という感覚なのではないかと思います。生活やお金について、誰かに決められているのではなく、自分で選んでいるという実感を得られているかどうかです。
私の場合は、現在育児という最重要課題を抱えているため、仕事時間を平日週4日×8hにしています。
当初は、正社員ではなくパート勤務になることに抵抗がありましたが、社会保険に加入しながら働くことができていることと、子どもの体調不良時に柔軟なシフト調整ができる点はお金に変えられない価値を得たと満足しています。
給与に関しては、専門職とは言え薄給のため、思い切って前より4割増になる職場に転職をし大幅収入up。パワハラが蔓延りメンタルを削られる職場なので職場探しが正解だったかは分かりませんが・・(苦笑)それなりに給料をもらいつつ、時間を生み出すという決断をしたことは大正解だったと思っています。
ちなみに、今の生活は長くてもあと3年と決めています。
最短で2028年中には働き方を変え、働く時間をさらに減らす予定です。
資産が増えても満足しない人は、「不安の正体」を取り違えていないか確認する
毎日生きていくだけで必死で、流されるように生きている人も多いのではないでしょうか。
安心してください。色々書いている私も日々ドミノ倒しのように目の前のタスクを必死にこなす日々ですから。
そんな中、生きていれば、様々な問題が生じます。
その問題は、果たしてある程度のお金を持つことで解決するのかを今一度考えてみる必要があります。
「お金があれば幸せを買える」こともあると思いますが、お金の有無に関わらず、良いことも嫌なことも起こります。
「今現在起こっている問題」を、お金の問題にすり替えていないか自問自答してみましょう。
さらに、未来を考えすぎて、今が置き去りになってしまっている人もいます。
今の生活を肯定しながら、ゆとりを持てる時間を作り、心の余白を生み出すことが大切です。
こうした状態になると、資産額がいくらであっても、心はかなり安定するのではないかと思います。
結局、いくら貯めれば人は満足するのか
ここまで読んで、「結局いくら必要なの?」と思ったかもしれません。
私の答えは、こうなります。
満足できる金額は、存在しない。
ただし、幸せマインドを作る方法は存在します。
・今の生活がどうであれ、自分の努力を自分で肯定する。
・今の状態を言語化し、未来に向けて適宜改善する努力をする。
・その上で、可能な額を投資に回す。
この3つが揃ったとき、人は「いくら貯めればいいのか」に振り回されなくなります。
もちろん目標を定めることは資産形成のモチベーションにつながるため、その状態で次の高みを目指していけば良いと思います。私の場合は、3,000万円です。お金の不安が完全に0になることはなくとも心は少し穏やかです。
まとめ:満足は「金額」ではなく「状態」
お金をいくら貯めても、不安がゼロになることはありません。
でも、不安を小さくすることはできます。
資産形成は、「満足を買うためのゲーム」ではなく、「人生の選択肢を増やすための手段」です。
もし今、「まだ足りない」「もっと増やさなきゃ」と感じているなら、一度立ち止まって考えてみてください。
自分は、何に不安を感じているのか。今を楽しめているのか。
そこが見えた瞬間、「いくら貯めればいいのか」という問いは、自然と薄れていきます。

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