ヤマハ発動機が発表した2025年第3四半期(1〜9月)の決算は、減収減益という厳しい内容となりました。
ただし、その裏では「将来の成長に向けた準備」が進んでおり、短期的な落ち込みの中にも中長期的な明るい材料が見えています。
ひな🐥この記事では、ヤマハ発動機の業績内容を初心者の方にもわかりやすく解説していきます。
ヤマハ発動機、2025年第3四半期は減収減益
ヤマハ発動機の売上収益(いわゆる売上高)は1兆9,103億円(前年同期比3.4%減)。
営業利益(本業のもうけ)は1,124億円(44.1%減)、
純利益は434億円(68.1%減)と大幅な減益となりました。
この数字を見ると「業績が悪化している」と思うかもしれませんが、その背景には理由があります。
マリン事業やアウトドアビークルなど、主力のレジャー向け分野で販売が落ち込み、さらに研究開発や人件費などの費用が増えたためです。
また、米国の関税や、設備の減損損失(資産価値を引き下げる処理)も利益を押し下げました。
事業ごとの動きを見ると?
ヤマハ発動機はバイク、ボート、ロボットなど、幅広い事業を展開しています。
それぞれの分野の状況を見てみましょう。
● 二輪車・電動アシスト自転車(ランドモビリティ事業)
売上収益は1兆2,280億円(1.4%減)、営業利益は889億円(23.7%減)。
日本や東南アジアでは販売が好調でしたが、欧米では需要が落ち込みました。
また、コスト増や関税の影響もあり、利益が減少しています。
電動アシスト自転車の販売台数は増えたものの、高価格帯モデルの割合が減ったため、売上としてはマイナスになりました。
● マリン事業(ボート・船外機など)
売上収益は3,993億円(3.9%減)、営業利益は492億円(37.9%減)。
アジアでの販売が減少し、特に米国ではウォータービークル(水上バイク)の需要が大きく落ち込みました。
● アウトドアランドビークル事業(四輪バギーなど)
売上収益は1,114億円(19.2%減)。
この分野は特に厳しく、263億円の赤字となりました。
関税の影響に加えて、工場や設備の減損損失も発生したことが響いています。
● ロボティクス事業(産業用ロボットなど)
売上収益は759億円(2.0%減)。
生成AI向けの半導体需要はあったものの、他の分野の販売が伸びず、営業損失が25億円となりました。
● 金融サービス事業
売上収益は840億円(0.2%減)、営業利益は135億円(14.3%減)。
為替の影響や、金利スワップ評価損によって減益となりました。
財務面と新たな取り組み
ヤマハ発動機の総資産は2兆7,513億円で、前期よりわずかに減少。
借入金の増加により負債はやや増えましたが、健全なバランスシートを維持しています。
注目すべきは、将来の成長に向けたM&A(企業買収)です。
- Robotics Plus Limited(ニュージーランド)を子会社化し、農業ロボット分野に参入。
- Brose社のe-Kit事業子会社(ドイツ)を買収し、電動アシスト自転車の欧州展開を強化。
これらの動きは、電動化・自動化といった成長分野に注力していく姿勢を示しています。
今後の見通し:短期の苦戦、長期の成長準備
ヤマハ発動機は、2025年12月期通期の業績予想を変更していません。
- 売上収益:2兆5,700億円(0.2%減)
- 営業利益:1,200億円(33.9%減)
- 純利益:450億円(58.4%減)
短期的には厳しい数字が続きますが、これは「成長のための投資期間」と言えます。
研究開発やM&Aなど、将来の柱を育てるためにあえてコストをかけている段階です。
まとめ:嵐の中で力をためるヤマハ発動機
今のヤマハ発動機は、まるで「嵐の中を進む船」のようです。
スピード(利益)は落ちていますが、それは新しい航路に向けて船体(事業構造)を強化している最中。
電動化・自動化・農業ロボットといった新しい分野に進出することで、
数年後には再び成長の波をつかむ可能性が高いでしょう。
短期の数字だけを見ると厳しく感じますが、
ヤマハ発動機の「次の時代への準備」は着実に進んでいます。
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